国外でも普及する「今年の漢字」について

今年の漢字は漢字文化圏の諸外国でも普及

「今年の漢字」の外国バージョンについて

今やわが国における年末の恒例行事の1つになったとも言えるのが、「今年の漢字」です。

「今年の漢字」は、漢字教育の振興を目的としたさまざまな事業を行っている民間団体が、その年をイメージするのにふさわしい漢字1字を選定して発表するイベントです。

1995年に第1回が開催され、以降は毎年行われています。

選定に際しては、その年をイメージする漢字を一般から公募し、最も数の多かった字を発表するという形式がとられています。

選ばれた字は毎年12月に京都のお寺で僧職の手によって揮毫され、一般にお披露目されます。

その模様はテレビのニュースやワイドショー、新聞記事などに取り上げられ、世相の反映として広く注目を集めています。

ちなみに第1回が開催された1995年は阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が起きた年であったため、選ばれた字は「震」でした。

直近の2014年には消費税率引き上げを反映して「税」が選ばれています。

ところでこのイベントには外国バージョンが存在します。

2006年からは中国が、2008年からは台湾がそれぞれ日本と同様の趣旨でその年の漢字1字を選定・発表しています。

また、必ずしも漢字文化圏に属しているとはいえない外国の中にも同様のイベントを行っているところがあります。

それはシンガポールとマレーシアで、いずれも華僑と呼ばれる中国にルーツを持つ人々が国民の中に一定程度の割合を占める国々です。

この2か国では簡体字と繁体字の2つのバージョンを選定するなど、中国語話者の置かれた文化的状況を反映したイベントとなっています。

外国にもある横文字版「今年の漢字」